ズヴァルトノツ大聖堂は、カトリコス・ネルセス3世の命により、643年から652年にかけて建設されました。
外壁は円形に近い32面で形成され、内部は十字架状となっており、中央部はドーム状の天井で覆われていたとされます。高さ40m以上、3層からなる壮大な建築だったと推定されますが、10世紀の大地震で崩壊し、再建されず廃墟となりました。
大聖堂を構成していた柱頭やアーチの断片には、果物や動物をモチーフにした精緻な彫刻が見られ、周囲からはカトリコスの宮殿、浴場、ワイナリー、日時計といった痕跡が発掘されています。
写真・文 : 田村 公祐

