サナヒン修道院
Sanahin Monastery

アルメニア北部、デベド渓谷を見下ろす丘の上に残るサナヒン修道院は、中世アルメニアの教会建築を代表する修道院です。ハフパット修道院より古いとして、「それより古い」を意味するサナヒンと呼ばれたとする説があります。

最も古いアストヴァツァツィン(聖母)教会は、バグラトゥニ朝の時代の928年から944年にかけ、アバス1世により創建されました。主教会となるアメナプリチ(全救世主)教会は966年、アショット3世の王妃ホスロヴァヌイシュにより、二人の息子のために創建されました。ハフパット修道院と同様、教会の壁面には、後に王位を継ぐスムバット2世と、地方政権ロリ王国の創始者となるグルゲンが、教会の模型を手にする彫刻が残されています。

11世紀から13世紀にかけ、修道院の構造物が増設され、概ね現在の姿となりました。それぞれの教会に拝廊が追加され、教会間の狭い回廊を埋める形で講堂が設けられたほか、聖グリゴル礼拝堂、マテナダラン、鐘楼が敷地内に建設されました。

渓谷の底を流れるデベド川には、石造りの堅牢なサナヒン橋が架けられています。バグラトゥニ朝の分家であるロリ王国の王で早世したアバス2世を偲び、王妃ヴァネニにより12世紀に建設されました。銅鉱山で栄えたアラヴェルディの町とサナヒン修道院を結んでいます。

サナヒン修道院とサナヒン橋は、近隣のハフパット修道院とともに、ユネスコ世界遺産に登録されています。

(2016年8月)
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(2016年8月)
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写真・文 : 田村 公祐

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