聖ホルミズド修道院

アルコシュの町外れ、東に2kmほどの崖の中腹に、岩肌と同化するように建てられた修道院。創建は西暦640年頃とされ、長らく東方教会の重要拠点だったが、19世紀初頭にローマと融和し、カルデア・カトリックの管轄となった。麓から修道院のすぐ下までは舗装路が整備され、車を降りて150段ほど登ると入口がある。岩肌には無数の小部屋があり、最盛期には600人ほどの修道僧を擁した。イラクのキリスト教が危機に瀕する今では、かつての活気こそないものの、この地に栄えた古代のキリスト教を伝える遺産として大変貴重だ。

修道院は東の町外れにある(2016)

岩肌に同化するように建っている(2017)

外壁に沿って階段を登る(2016)

150段ほどで入口だ(2016)

修道院の全景(2016)

無数の小部屋があり、かつては修道僧600人が暮らしていた(2016)

小さなチャペルの中(2016)

シリア語の碑文(2016)

奥には洞窟が続いている(2016)

ハート形の横穴から修道院を望む(2017)

屋上からの景色(2016)

写真・文:田村公祐

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